ふしぎの国のベル

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<<   作成日時 : 2008/07/06 23:15   >>

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ベルは期末テストを控えている。とっても大事な期末テストである。
な〜の〜に〜・・・。

演奏会にも出たい、レッスンにも行きたい・・・で、大事な試験勉強のはずの週末はお出かけであった。演奏会ってのは、独奏のほうじゃなくて、弦楽合奏のほう。時期的に考えれば、優先順位としては演奏会より試験勉強のほうなのに、相変わらず自分の欲望のほうが優先順位が高いベルであった。

1曲弾くだけのために、演奏会当日は午前中にリハがあり、出番はプログラムの一番最後という、貴重な時間の大半を外で過ごすわけである。仕方がないから、出番待ちの間、楽屋で勉強してもらうことにした。どっちみち、私はお手伝いの役が当たっているので、出かけなくちゃいけなかったんだけれど、ほんとに楽屋で勉強できるのかと心配。

楽屋といっても、そこのホールは楽屋と舞台袖がつながっていて、広い舞台袖のほうが勉強するにはちょうどいい机と椅子が置いてあるし、照明も明るい。ただ演奏する生徒さんが出たり入ったりするので気が散らないかと思ったが、意外としっかりやってた。教科書拡げて、プリントを出して、ノートと睨めっこ。舞台袖で私もお手伝いをしてたのでベルを監視してたが心配いらなかった。

そして、出番には嬉々として演奏したのであった。

翌日曜日は、弦楽合奏のレッスン。前日は演奏会から帰って疲れてるだろうと思ったのに、きっちりレッスンのための練習も「がんばらなくっちゃ♪」とこなしていた。律儀だな。というか、行く気満々だな。勉強は大丈夫なんか? 「勉強、がんばってますヨ!」とのお返事には、「だからレッスンに行きたい」という意味が込められてるようだ。

レッスンに向かうと今日は生徒さんの人数が少なかった。少なければ少ないで、室内楽のよう。なかなかいい感じである。合奏のレッスンだと、ヴァイオリン以外のヴィオラやチェロが加わるのが何とも言えず良い。練習なんだけれど、コンサートで生音を聞いてるような豪華な気分になれる。

ふとベルが言う。「○○さんはお休みですか?」 ○○さんとは、ピアノパートを担当してくれているお子さんのこと。この日は、たまたまお休みのようだった。「○○さんがいなくて淋しいです。」 そうだね〜、淋しいけれど仕方ないね。

人の顔をよく覚えられないベルが何で淋しがるか、・・・それは、ピアノパートがいなくてつまらないってことだと、私は思う。ベルが合奏のレッスンに行きたがるのは、それぞれの楽器パートの人と演奏することが楽しくてしょうがないからである。空気が読めないベルにはオケは不向きと思ってきたが、それでも何年も居続けて、吸収してきたことも多いのは否めない。でも、たぶん、この合奏のレッスンに行くのも、今年度限りになると思う。いつまでもジュニアじゃないからね〜。だから、大切な試験勉強中だというのに、私も彼女の願いを叶えてあげたくなるのであった。

あ〜あ、もうほんとに、試験もがんばってよ〜。

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